いきなりですが問題です!
119番通報をして、救急車が現場に到着するまでにかかる時間はどのくらいでしょう?
正解は、、、
2021年の集計で、全国平均8.9分というデータが総務省から発表されています。
アップした写真は以前に作った教育資料ですので、平成28年のデータ:8.5分と書いてあります。ちなみに、その下の39.3分は当時の救急車が現場から病院に搬送するまでの全国平均時間です。
意外と時間がかかるものですよね…
その背景にあるグラフは、救命救急の世界で有名な『カーラーの救命曲線』です。心停止、呼吸停止、多量出血の症状がどれだけの時間で死に至るかを描いたものです。
救急車の時間と、カーラーの救命曲線を比較すると時間経過の恐ろしさが分かると思います。
我々警備員に必要な教育の範囲に負傷者発生時の対応が含まれている理由が、この時間制限がある事だと考えています。
負傷者を見付けた際、彼らが負傷してどのくらいの時間が経っているか、分かりません。負傷した直後かもしれないし、30分経過しているかもしれない、という不確定な状況です。
そんな中、即座に対応し状況の悪化を食い止めるのが警備員の急務であり、期待されるあり方だと思います。
…といった前提条件をイメージしてから講義を聞いてもらうため、この様なパワーポイント資料を見せたり、実際の数字を使ったりして講義前の導入時間を設けています。
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