警備業法という法律の下、警備員は指定された期間の内、指定された時間数の教育を受けなければなりません。例えば、入社時は現場に就く前に20時間以上、入社後は1年間に10時間以上が基本的な時間数です。要するに入社時に数日間、その後も年に最低2日ほどは法定教育が必要、という事です。
前回のブログで写真を掲載しましたが、弊社では出来るだけ人数を集めて行うようにしています。その方が多くの意見も出ますし、訓練にハリが出ます!
その内容は以下の通り、多岐に渡ります。
基本教育
様々な種類の警備業務(法令で4つに区分されている)がありますが、その全てに共通する内容です。
種類 | 内容の一例 |
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警備業務実施の基本原則に関する事 | 業界の歴史、業務の特性 業法15条(基本原則)の意義 |
警備員の資質の向上に関する事 | 業界の社会的役割 警備員の基本的心構え マナー、礼式と基本動作 |
警備業法に関する事 その他業務の適正な実施に必要な法令に関する事 | 警備業法、憲法、刑法 刑事訴訟法、遺失物法、民法 |
事故発生時における警察機関への連絡方法 その他応急の措置に関する事 | 事件事故発生時の対応 負傷者の救護方法、避難誘導、初期消火 |
護身用具の使用方法 その他護身方法に関する事 | 護身用具の意義と種類、操作要領 徒手による護身術 |
業務別教育
こちらは警備業務ごとの特性に合わせた内容です。例えば交通誘導・雑踏(合せて2号警備と言います)では以下の通りです。
種類 | 内容の一例 |
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業務を適正に実施するため 必要な道路交通関係法令に関する事 | 道路交通法 |
車両及び歩行者の誘導の方法に関する事 | 交通誘導の基本的心構え 合図の種類、資機材の種類 |
人または車両の雑踏する場所における 雑踏の整理の方法に関する事 | 雑踏警備の基本的心構え 広報活動、群衆の動線、整列や規制の方法 |
業務を実施するために使用する 各種資機材の使用方法に関する事 | 無線機の機能と使用方法 保安用資機材の使用方法 |
人もしくは車両の雑踏する場所または これらの通行に危険のある場所における 負傷者等の事故の発生に際して とるべき措置に関する事 | 事故発生時の初動措置 群集心理 |
その他業務を適正に実施するため 必要な知識及び技能に関する事 | 事件事故事例の研究 警備計画書・警備指令書の意義と重要性 報告・連絡・相談 |
…書いていて非常に堅苦しい中身だなぁ、と改めて実感します。
これらを全て日々の現場で活かせる、という訳ではありません。
しかし、知っているのと知らないのでは、やった事があるのとやった事が無いのでは、自信/心の余裕が変わってきます。有事の際を考えるとその違いは段違いです。
警備員は何かあった時に頼られる存在です。日々の研鑽に努めて参りましょう!!
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